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岩田壮平展 拈華

2018.09.11
いつもブログをご覧いただき誠にありがとうございます。

今回は、注目の若手日本画家 岩田壮平先生の展覧会のご紹介をさせていただきます。



岩田壮平展 拈華
■9月12日(水)から9月18日(火)まで
■6階 美術画廊


「花卉ひととせ」168×374cm(屏風)


展覧会タイトルの「拈華」は ねんげ と読みます。
仏法用語の「拈華微笑」からとられたタイトルで、先生の気持ちが込められた大切な名前です。
あえてここではご説明せずにおきますので、言葉で語れないものを、ぜひ会場にて感じていただければと思います。

先生が教鞭をとっておられる武蔵野美術大学のアトリエへお邪魔して、
今回の展覧会のお話をお伺いしました。


手入れされ整頓されたどうぐたち。



アトリエはインテリアにも凝った素敵な空間でした。






先生は1978年愛知生まれ。2008年に若手日本画家の登竜門ともされる菅楯彦大賞を受賞。
さらに2015年には東山魁夷記念日経日本画大賞展大賞を受賞。
いまや若手というより実力派として人気を博している作家です。


「雪都波喜」56×181cm(姫屏風)


先生の作品はお花のモチーフと血潮のような鮮烈な赤がアイコンですが、
3歳から14年間華道を学んでいたことからお花をモチーフに絵を描くことが自然と生まれていったそうです。

「自分の中にあるものしか描けない」と先生がおっしゃるように、
モチーフと対峙する姿勢から生まれる作品には、ある種の物理的実感すら感じさせる迫力があり、
見るものの足を止めさせ釘付けにさせる魅力が存在します。

先生の作品のほとんどが、
にかわ(日本画で溶剤として使う動物性のゼラチン)と、岩絵の具というとても有機的な素材を混ぜ、
垂らしこみという絵の具の液を流して彩色する技法によって描かれています。
特にこだわりを持たれている赤の表現には、注目です。

画面の花びらに絵の具を流しこむ際には、血・命を流し込むような気持ちで描かれるそうで、
その気持ちが、私たち鑑賞者に何かを思わせる力を宿らせているのかもしれません。



絵に対する先生の言葉からは、祈ることにも似たような敬虔で真摯で実直な印象を受けました。

ぜひとも会場にて先生の素晴らしい作品の前に立ち、
その生命力や息遣いを感じ取っていただければと思います。

展覧会は、一週間。お見逃しのないようご注意くださいませ。

岩田壮平展 拈華
■9月12日(水)から9月18日(火)まで
■6階 美術画廊


この展覧会は巡回します

★大阪展=2018年10月31日(水)→11月6日(火)








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