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《髙島屋美術部創設110年記念》十五代 酒井田 柿右衛門展

2018.05.11

ブログをご覧いただき、誠にありがとうござます。

開催中の展覧会のご紹介です。

《髙島屋美術部創設110年記念》襲名記念 十五代 酒井田 柿右衛門展
■5月15日(火)まで
■日本橋髙島屋6階 美術画廊

今展では、新作60点あまりを一堂に展観。
みごたえたっぷりの会場は連日美術ファンのお客様に楽しんでいただいております。





『赤絵』の織り成す色絵磁器の美しさは柿右衛門様式として賞賛を集め、約370年の歴史を誇ります。
1971年に『柿右衛門(濁手※)』として重要無形文化財となりました。 ※にごしで

先生は多摩美術大学で日本画を学んだのち、
14代に師事し研鑽を重ね、2014年2月に15代を襲名されました。



先代から『心構え』を教わったという先生は、
「とにもかくにもいい作品にしたい、それだけです」と語ります。

5色を必ず使うなど世界中で評価を受けた17世紀の柿右衛門と共通項を感じさせる先代とは対照的に、
自由な発想でさまざまな作品を発表した13代にならい、
伝統を受け継ぎながらも新しい時代の創造を感じさせる作風がみどころです。






「濁手 団栗文 花瓶」
どんぐりは先生がいちばんはじめに取り組んだモチーフだそうです。
家の目の前が山であったため、「どんぐりが空から降ってくる」ような環境で育った先生にとって、
とても身近で親近感のもてるモチーフです。

柿右衛門といえば赤ですが、このどんぐりの赤も美しいですね。
柿右衛門の赤色は岡山から仕入れるベンガラを使っており、
絵の具として使用するまでなんと10年も水にさらして、焼き上がりの色の美しさを追求しているのです。


「濁手 桜文 花瓶」


「濁手 葡萄文 花瓶」
こちらの花瓶のモチーフになっている葡萄、品種は「カベルネ・ソーヴィニヨン」。
赤ワインになるヨーロッパの品種です。
新しさを模索する先生らしい作風があらわれています。


「濁手 菊文 鉢」


「濁手 唐梅文 輪花形皿」
こちらは「ロウバイ(カラウメ)」を描いた作品です。
梅といえば赤を使いますが、先生にとってしっくりくるデザインを追い求めていった際に生まれた文様です。
柿右衛門に代表される色使いをあえて選ばず、落ち着きある色味で描かれた唐梅のお皿は、
格調を感じさせるだけでなく、室内空間になじみやすい作品といえるでしょう。



先生は、これからの制作に関して「やはり食器をつくりたい」と繰り返し語られます。
和食器だけでなく、たくさんの人が使える海外の意匠もとりいれたお皿も考えているのだとか。

「自分なりの食器をつくるのが夢です」と語る先生の今後の作品は、
今後も多くのファンを楽しませてくれることでしょう!
















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